ご飯待ちの猫さん達が暑まる路地にいます。
『全開のおっさん、何かおやつは持っていないのかい?』
いや、自分は全開のおっさんじゃないですから!
ハズレのおっさんですから!
三毛さんの反対側から麦わらさんが出て来ました。
『これが噂の全開のおっさんかぁ』
いやだからね。
全開じゃないですから!
今は。
『でも…こうやって待っていれば、何か出るか全開になるはずだね?』
何も出ませんし、全開にもなりません!
『え?全開にならないの?』
すぐ近くで茶トラさんがビックリしています。
『さっきはすごい開いていたのに…』
もう全開にならないんですってば!
『全開にならなくて、おやつも出て来ないなら用はないよ』
向こうを向いてしまった麦わらさんと三毛さん。
なんか猫さん達に翻弄されています。
ここは一旦引いた方が良さそうです。
路地から出ると…
『全開のおっさんのお陰で、ご飯待ちの時間退屈しないで済んだよ。ありがとね』
黒さんと白黒さんに、腑に落ちないご挨拶をされてしまったのでございます。
今度来た時は、全開のおっさんなんて言わせずに可愛く紹介するからな!
負け惜しみを言って猫路地を後にする自分でございました。
今回、タイトルを「猫路地 ご飯待ち 後編」としなければならないのに、誤って「全開のおっさん 後編」と表示されてしまいました。
訂正すると共に、お詫び申し上げます。
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