撫でてもらえばいいのに | 街を歩けば そこに猫

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とある路地。

黒さんが建物の脇にいらっしゃいました。

『早朝は歩く人も少なくて、猫がくつろぐにはいい時間だよな』

『って言ってたら…目の前に立って目障りな人だね』

『ここはひとつ、知らんぷりをしてやり過ごそう』

そんな…やり過ごさないでくださいよ。
移動しませんからね!

『この人、目の前から動かないよ。困ったねぇ』

まぁまぁ、そんな困らないで。

ちょっと指の匂いでも嗅いでみませんか?

『え?この指の先の匂いを嗅げと?』

はい、嗅いでみてくださいな。
と指を近づけて…

撫でちゃいます!

『おおっ!これはなかなか!』

黒さん、いきなり撫でられながらも、ご満足いただけたようです。

『あいつは見知らぬ人に撫でられて…何やってんだ』

黒さんをなでている様子を、ちょっと離れた場所から黒白さんが見ていました。

黒白さんも撫でられてみませんか?

『え?撫でる?』

『う~ん…どうしようかなぁ』

『やっぱりやめておくよ』

黒白さんは見知らぬ人には近づかない主義みたいですね。

『撫でてもらえばいいのに~』

『こんなに気持ちいいよ!』

とろけ顔をしてくださった黒さん。

『そんなに気持ちいいのか?』

黒白さんが近づいてきましたよ♪
さ、撫でさせてくださいな!

『う~ん…』

『やっぱりやめとく』

ガクッ。

『なんだよ~。撫でてもらいなよ~。気持ちいいよ!』

『オイラは必要以上にニンゲンに媚びないのさ!』

ちょっと離れて座り、クールさを魅せつける黒白さんなのでございました。

 

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