『ちょっと様子を見ようか』

塀の上で腹ばいになる白黒さん。
近づいてみましょう。
おや?階段の下にも白黒さんがいらっしゃいますね。
『おやつでもくれるのかな?』

『食べ物は…持って無さそうだね』

はい、残念ながら食べ物は出ません。
でも…
『指の匂いは嗅がないよ!』

指を出そうとしたら塀から飛び降りてしまった白黒さん。
しまった!先手を取られてしまいました。
『指しか出てこないなら様子を見る必要もないな』

白黒さん達、階段の下に走っていきます。
『あ~あ、やっぱりハズレのおっさんだったか』

白黒猫さんズ、ガッカリして姿を消してしまったのでございました。
『連絡があったハズレのおっさんだ!』

連絡?さっきの白黒さん達から連絡があったのでしょうか?
隙間から覗いてみると…

また別の白黒さんがいらっしゃいます!
そっか、この白黒さんに連絡したんですね。
隙間からではなく、上から覗き込んでみましょう。
二匹仲良くくっついています。

『指しか出ないのはわかってるからさ、さっさとどっか行ってよ』

白黒さんズに冷たい目で見られてしまい…
そそくさと退散する自分でございましたとさ。
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