とある路地。
猫さんがいらっしゃいました。
時間的にご飯待ちのようですね。
『様子を見に行ってみるか』
こちらにやって来たキジトラさん。
『ふ~む…ブサイクなおっさんだ』
イカ耳にして機嫌悪そうです。
って!ブサイクってなんですか!
『あ、ゴメン』
尻尾を立てて近寄ってきたキジさん。
でも、ブサイクは訂正してくれないんですね?
はいはい、撫でますよ♪
でも、ブサイクは訂正してくれないんですね?
撫でていると次第に寝転がるキジさん。
でも、ブサイクはまだ訂正してくれないんですね?
そのままモフらせて頂きます♪
モフらせて貰っちゃったらもう…
ブサイクと言われたのは気にならなくなっちゃいますねぇ。
『もっと撫でて!』
はいはい。
ブサイクなおっさんが撫でさせていただきますよ♪
『もう…失言だったって言っているでしょ』
いや、これだけモフらせていただければ、失言なんて忘れちゃいますよ♪
『ホント?ゴメンね』
いえいえ、だれでも失言はあるものです。
『お~い、もうすぐご飯の時間だよ~っ!』
近くで転がっていた白黒さんがキジさんに声をかけました。
『もうご飯だって。いい暇つぶしになったよ、ありがとね。構図が取れないブサイクなおっさん!』
いえいえ、こちらこそ楽しませていただきました!
ありが…
え?ブサイク?
構図が取れない?
それをどこで…
聞き直した時にはすでに遅し。
キジさんはご飯をもらいに、自分から遠く離れて行っていたのでございました。
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