とある路地。
猫さんの姿を見かけました。
ご飯待ちでしょうか?
ん?近くにも気配を感じます。
右を見てみると…
『しまった!見つかった』
トコトコ歩いて行く尻尾の短いキジ白さん。
向こうからは尻尾が長いキジ白さんが歩いて来ます。
『なんだい、あの人はハズレだって言うのかい?』
『どう見たってハズレって顔でしょ!』
こらこら、ひそひそ話が聞こえていますよ!
『どれ、ちょっと確認しに行ってみようか』
自分に寄ってきてくれた、尻尾の長いキジ白さん。
『ほら、ちょっと撫でてみなさいよ』
あ、はい。撫でさせて頂きますね。
『このおっさん、食べ物持っていないけど撫でるのは上手いよ。撫でてもらいな』
『ご飯だと思って出てきたのに…おっさんには用はないです』
あらら、やはり皆さんご飯待ち。
食べ物を持っていないハズレのおっさんには用は無いようです。
『ごめんね。みんなご飯に集中したいんでね。また来た時に撫でさせてあげるから』
これからご飯の猫さん達。おじゃましては悪いですからね。
この路地から立ち去る自分。
そんな自分を、尻尾の長いキジ白さんが見送ってくださったのでございました。
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