梅雨のまっただ中。
立石の丸吉玩具店さんにおじゃましております。
お店の奥の椅子ではカケちゃんがくつろいでいます。
こっちから見ると怖い方の顔になっちゃいますから、回りこんでみましょう。
思わず撫でちゃいます♪
気持ちよさそうなお顔をしてくださったカケちゃん。
『気持よかったから舐めてあげるね』
ありがとうございます。
でも…咬まないでね。
『咬むってのはね、こういう事を言うの!』
口を開けたカケちゃん。
慌てて手を引っ込める自分。
凶暴凶暴と言われているカケちゃんですが、実は凄く甘えん坊。
本気で咬んでしまうのも、甘咬みを知らずに育ったからみたいです。
とは言え、咬まれては大変なので、ちょっと離れて…
肉球をパチリ♪
『さて、ちょっとパトロールに行ってこようかね』
お店を出ていくカケちゃん。
お店の前で、通行人に愛想を振りまいて…
いや、怖がらせていたのでございました。
『カケは乱暴だからねぇ』
おや?サンペイくん、いつからそこに?
アホ…いや、おバカっぽくボーっとしているので…
ちょっと撫でちゃいましょう。
『おバカとも言ったね?』
いや、言っていませんよ。
気のせい!気のせい!
『そっか、気のせいか』
ガクッ。
いつものフレーズを期待したのに。
しかし…サンペイくん。
後ろから見ると、とても綺麗な柄ですねぇ。
『サンペイはおバカだから、言われた事すぐに忘れるんだよ』
いつの間にか戻って来て、お気に入りの椅子に乗っていたカケちゃん。
怖い方の顔で言うと、セリフに説得力がありますねぇ。
『だから!怖い方とか可愛い方とか勝手に決めつけるんじゃないの!』
うわっ!
正面から見ても怖かった!
ごめんなさい!すみません!
カケちゃんはとても可愛いです!
と、可愛い顔の方から撫でて、ご機嫌を取る自分。
その自分を…
『撫で係は何で俺様を撫でないでカケばかり撫でているんだ?』
レジ台から純平くんが不満そうに見つめていたのでございました。
しょうがないなぁ。
純平くんをちょっと撫でながら、店主の晴美さんに気になった事を聞いてみます。
キンちゃんは今日は来ていないのですか?
「キンちゃんはこの時間、商店街のお気に入りの場所で寝ているんですよ」
あ、そうなんですか。
んじゃ、純平くんを撫でる手を止めてキンちゃんの寝姿を見に行くとしましょう。
『おい!撫で係!どこに行くんだよ~っ!』
明日の後編に続きます。
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