早く俺様を撫でなさい! ~梅雨時の丸吉猫さんズ・前編~ | 街を歩けば そこに猫

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梅雨のまっただ中。
こんな雨が降る日は、濡れない所にいる看板猫さんを!
と、立石の丸吉玩具店さんにやってまいりました。

店頭には…
でーんとカケちゃんが居座っています。

カケちゃん、そこに居ると通れないですよ!
呼びかけていると…

『ん?俺様撫で係の声がしたぞ!』

純平くんがお迎えに来てくださいました。

店頭に並ぶ、巨猫2匹!

最近純平くんは店頭に出てくる事が少ないそうですから、この風景は貴重なのかもしれません。

でもカケちゃん。
怖い方の顔をお客さんに見せていては…お客さん怖くて入ってこれないのでは?

『フン!怖い怖いって言うなら、向こう側から見てやるよ』

あらら、へそ曲げてパチンコ屋さんの方に行ってしまいました。
んじゃ、純平くんの相手でもするとしますか。

あれ?純平くん…

立ったまま毛繕いして、いつもよりもさらに不思議な物体になってしまっています。

不思議な物体には近寄らないようにして…
丸吉玩具店さんの横の路地を見てみると…

『♪私バカよね~ おバカさんよね♪』

アホ改め、おバカさんがやって来ました。
失礼、サンペイくんがやって来ました。

『今おバカって言ったね?おバカって言う奴が、おバカなんだぞ!』

アホと呼ばれていた時と同じフレーズを叫んで姿を消したサンペイくん。
とりあえず3匹の猫さんにご挨拶出来ましたから、お店にお邪魔するとしましょう。

『おいおい!俺様を忘れるな!』

純平くんが自分の後をくっついて来ました。

純平くん、レジ台にピョン!

そのまま箱の中へ。
『おっと、いつものクセでこっちに来たけど違ったぜ』

『ほら、撫で係!早く俺様を撫でなさい!』

はいはい、いつもどおり撫でさせていただきますよ。

『う~ん、なんか中途半端だな』

こらこら、純平くん。
nekophoto.kumax.netのロゴで爪とぎしないでください。

『そんな事はどうでもいい!撫で係、ちょっとそこに座りなさい!』

どうでもよくは無いんですけどね。
まぁいいや。
はい、座りましたよ。

『よいしょっと』

レジ台から自分の膝の上に移動してきた純平くん。

でーん!

この日も膝に重い物を乗せる拷問が始まりました。

『拷問ではない!俺様に乗られて幸せだろ?愛を感じるだろ?』

あ、はい。
とても重い愛を感じます。

『愛を感じ取ったのなら、さっさと撫でなさい!』

皮肉が通じなかったようです。

『皮肉って何さ?たしかに俺様には肉が付いているけれど…』

いや、純平くん。
君に付いているのは、肉ではなく脂肪です。

『今日の撫で係はやけに攻撃的だね!そんな攻撃的ならカケでも撫でてこいよ!』

不満そうなお顔でレジ台に移動した純平くん。
ならば、カケちゃんにお相手していただくとしましょうか。

夕方更新の中編に続きます。

 

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