シャムさんのお食事 | 街を歩けば そこに猫

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とある井戸のある街を歩いていると…
ニャーニャーと声がします。

どこに猫さんが居らっしゃるのかな?
キョロキョロ探してみると…

 ひさしの上に居らっしゃいました!

『お腹減ったよ~』

ニャーニャー鳴くシャムっぽい猫さん。

『ご飯まだかなぁ』

ご飯待ちのシャムさん。
下から見上げていると見難いので…
すぐ横の公園の滑り台に登って撮影してみましょう。

『なんだいあんた?ご飯持ってるの?』

いや、カメラは持っていますがご飯は持っていません。

『ハズレのおっさんには用はないんだよ!』

ご飯待ちのニャーニャーが、ハズレハズレと聞こえてきちゃいました。

『あっ!ご飯の人が来た!』

ちょうどお食事の時間だったようです。
猫さんのお世話をしている方が、ご飯を持ってやって来ました。

シャムさん、早く降りておいで♪

ひさしから下のひさしにピョン!

『次はあっちだな』

ひさしをピョンピョン渡り、下に降りてきたシャムさん。

待望のご飯にありつきます♪

『もうご飯の時間なの?』

今度は黒さんが現れました。

『ボクの分も残しておいてね』

シャムさんの後ろから、ご飯を見つめる黒さん。

『当たり前だよ!ちゃんと残してあるからね』『わ~い♪いただきま~す!』

この2匹はとても仲良しなんだそうです。

ふと見ると、黒白さんが歩いていきます。

黒白さんはご飯食べないんですか?

『オイラかい?シャムや黒とは一緒には食べる気がしなくてね』

『でも、小腹が空いたから…ここに埋めた非常食を…』

『あ…埋めた秘密の場所を見られた?』

『こりゃいかん!別の秘密の場所に移動だ!』

何やら慌てて移動していった黒白さんなのでございました。

この町会は地域猫活動をしっかりとされている地域。
1205ksng00-13
これは2年前にこの町会内で見かけた看板ですが…
ご飯を上げる人を決めて、その人以外はご飯をあげない。
そしてトイレを設置して、近隣の清掃をしっかりする。
ルールがしっかりしていて、かつそのルールが守られている地域です。
ご飯を上げる人が決まっていて、決まった時間にあげていると、猫さんは必ず現れます。
と言う事は個体の把握が出来ているということ。
猫が可愛そうだからというだけで、エサやりをしている人が居ると、個体の把握ができにくいのです。
また、餌場が多数あることにより、猫さん達も散らばってしまいます。
可愛そうだからエサをやる。だけど糞尿や不妊については知らないよ。では、無責任なエサやりそのものです。

こう言うしっかりとルールが確立されている地域はもちろんですが、そうでない地域でも猫さん達が幸せに暮らしていけるように、我々写真を撮る者も猫さんにご飯をあげてはいけません。
ハズレのおっさんでなければいけない。
と言うのは、自分の中のルールなのですが…

どうしてもあげたければ、世話をしている人の許可をもらってあげるべき。
もしかしたら、腎臓病などで食事療法している猫さんも居るかもしれませんからね。

話がちょっとズレてしまいました。

ちゃんとルールを作って、それを猫好きの人も猫嫌いの人もみんな了承している。
そんなこの街が大好きで…
(井戸もあるし♪)
ついつい、この街に足が向いてしまう自分なのでございます。

ちなみに今回のシャムさんと黒さんは、この街で生まれて育った地域猫。
もちろん不妊済。
そして後から出てきた黒白さんは…
近くのマンションから引っ越していった人が置き去りにしていった猫さんだそうです。
怒りのご意見を聞かせてもらいましたが…
それでも「猫は猫だから」と世話をしてくださる以前から住んでいる方達。
人の情けの浅はかさと深さを同時に感じた、今回の猫散歩でございました。

 

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シャムにしては丸っこいのでラグドールの血が入ってるんじゃないかなあ、とオイラは考えてみたり(^ω^)

>とっこさん
シャムっぽい猫さんとか、シャムもどきさんとか、面倒だったので…とりあえずシャムさんで!
黒さんとは兄妹と聞いたような気もしないでもないです(メモしろよ)

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