さぁ、カケちゃんを撫でなさい! ~桜咲く頃の丸吉猫さんズ・その4(終)~ | 街を歩けば そこに猫

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桜が満開の頃、丸吉玩具店さんにお邪魔しています。

『純平とキンちゃんばかり撫でて…カケちゃんの事忘れているでしょ!』

お気に入りの奥の椅子に座るカケちゃん。
ちょっと不満そうなお顔をしています。

いやいや、カケちゃんの事を忘れるなんてしないですよ!

『なら、カケちゃんも撫でなさい!』

あぁ、撫でて欲しかったんですね。
撫でますけど…噛まないでね。

『んじゃ綺麗にするからちょっと待ってね』

ペロペロペロ…

『さぁ、カケちゃんを撫でなさい!』

は…はい、撫でさせていただきます。
でも噛まないでね。

『噛まないからさっさと撫でなさ~い!』

しばしカケちゃんを撫でさせていただきます。
が…ナゴナゴ言い始めました。
これは危ない!
慌てて手を引っ込めます。

『何で手を引っ込めるのさ!』

今、手を噛もうとしたでしょ?

『噛もうとしてないよ。かじろうとしただけ』

噛むもかじるも一緒ですよ!
油断もすきもならないんだから。

怖いカケちゃんと触れ合うのはこのくらいにして…
純平くんの様子を見てみましょう。

椅子の上で毛づくろいしていますね。

『ん?カケなんかよりも俺様の方がカッコイイ?』

『そりゃそうだろう♪』

純平くん、ニッコリするのはいいですが…
また鼻くそが出ていますよ。

『鼻くそもキュートな純平くんだからいいんだよ!』

良くないです!
鼻くそがない方が可愛いですよ!

『そっか…鼻くそ付きだと可愛くないのか…』

何やら反省するポーズの純平くん。
この隙に、鼻くそを取っちゃいましょう。

『うん、鼻くそが取れて更に可愛くなった純平様を…さぁ撫でなさい!』

え?また撫でるんですか?

『撫で係は俺様を撫でる為に来ているんだから、撫でなさいって!』

別に純平くんを撫でるために来ているんじゃないんですけど…
まぁいいや、撫でさせていただきましょう。

レジ台にデーンと横たわるツチノコ…
じゃなくて、純平くん。

その大きさは、キンちゃんと比較するとさらに際立ちます。

『横たわると大きさが際立つって言うなら…座ってやるよ!』

レジ台に座った純平くん。
でも、座ると…

お腹のたるみが際立ちますねぇ。

『もう!キンちゃん、撫で係の減らず口をなんとかしてよ』

『純平は、いろいろ際立っているからしょうがないですよねぇ、N氏さん!』

同行者の某N氏に擦り寄って、可愛さが際立つキンちゃんなのでございました。

さてと、待ち合わせに利用させていただくつもりが、長居をしてしまいました。
そろそろ飲みに出るとしましょう。
丸吉さん、いつも長居してすみません。
ありがとうございました!

と、店主の晴美さんと猫さん達にご挨拶をして…
飲兵衛の二人は立石の街に消えて行ったのでございます。

今回の丸吉猫さんズシリーズはここまで。
明日は、看板猫さんから離れて、とある公園の猫さんをご紹介しましょう。

 

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