とある繁華街。
お店の前にキジさんが居らっしゃいまいた。

お店が閉まっている間、警備をしているようです。
『さて、こっち側には…うわっ!不審者!』

いや、不審な人ではございません。
単なる猫好きですよ~
『ふむ、猫好きなら…おやつか何か出てくると思うけど…』

あいにく食べ物は持っていないんですよ。
『あんた、不審なハズレのおっさんだね!?』

ハズレのおっさんとはよく言われますが…
不審なハズレと言われたのは初めてですなぁ。
『お巡りさ~ん!ここに不審なハズレのおっさんが居ますよ~っ!』

『何?不審なハズレのおっさんだと?』

いや、ハズレのおっさんは当たっていますが、不審者じゃないですよ。
『どれどれ?ハズレの不審者とやらの顔を見てやろうじゃないか』

自分の顔をじっと見る黒猫のお巡りさん。
どうでもいいけど、不審なハズレのおっさんから、ハズレの不審者に変わっちゃっていますよ。
『うん、この面白い顔は猫好きの顔。猫にとっては不審者じゃないね』

ご理解していただいて感謝いたします。
『いやいや、本管は職務中。一般人のハズレのおっさんに、おやつを貰ってはいかんのだ』

職務を思い出し路地を見張る、黒いお巡りさんなのでございました。
ここの猫さん達、皆さん耳カット済み。
繁華街に暮らしていますが、温かく見守ってくださる方がいらっしゃるんですね。
警備員さんもお巡りさんも、お元気でお過ごしください。
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