前回からの続きです。
『このおっさん、ストラップと指しか出てこないから近づかない方がいいよ』

伸び上がってキジ白さんに言うキジさん。
『ふぅ、ハズレのおっさんの事を、みんなに伝えるには苦労するよ』

キジさん、歩道に戻ります。
『ん、この匂いがたまらないなぁ♪』

葉っぱの匂いを嗅いでいますね。
『猫に無断で勝手に撮るんじゃないよ!』

あ、すみません。
写真を撮らせて頂きたいのですが、モデルになってくださいませんか?
何故か丁寧に訪ねてしまう自分。
『モデルなら…こんな感じでどう?』

いい感じですが…
ちょっとお顔が大きく見えますねぇ。
『顔が大きくて悪かったな!』

あぁ…
余計な一言を言って怒らせてしまったようです。
キジ白さん、向こうに行ってしまいました。
『あ~あ、一言多いんだから。言葉もハズレのおっさんだね』

返す言葉もありません。
しょんぼりして歩き出そうとすると…
茶白さんが転がっていました。

『気持よく寝ていたのに…もう…』

お休みの邪魔をしてしまったようです。
ごめんなさい。
『また寝るからもう邪魔するなよ』

そう言って、また寝てしまった茶白さん。
『ご隠居は寝てばかりなんだよ』

そっか、高齢のご隠居なんですね。
だから耳カットもされていないんだ。
『さ、今度こそハズレじゃなくて当たりの人が来るのを待つぞ!』

ガードレールの下で、当たりの人が来るのをじっと待つキジさんなのでございました。
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