六郷用水支流・逆川跡見学会 | 街を歩けば そこに猫

2012年9月20日に電線地中化工事中の六郷用水支流・逆川道路にて、掘り起こしたコンクリート護岸の見学会があると前日の東京新聞に書いてあったので、なんとか時間を作って行ってみました。

六郷用水南堀から分水し、東急多摩川線沿いに進み、旧松竹蒲田撮影所の前を通って呑川に流れ込んでいた逆川。
昭和40年頃に埋め立てられています。

今回の場所・旧逆川道路はここ。

より大きな地図で 逆川 を表示

大田区立郷土博物館の学芸員さんの説明、六郷用水の会の方の説明があった後、いよいよ見学…なのですが、まずは地元小学生が見学。
一旦コンビニで休憩して、小学生や最初の集団が見終わって空いた頃に戻ります。

見学部分。
(写真はクリックするとちょっと大きくなります)

護岸のうち赤い線の部分が見られます。

護岸の右側が逆川の跡。

約60年前に作られたらしいです。

川の方ではなく岸の方から水が湧いていました。

わかりにくいですが、逆川の方は乾いています。

よく考えれば川底もコンクリートなんだから、水が湧き出ていないのは当たり前ですね。

見学自体はこれだけなのですが、展示されていた工事写真が面白かったので連続でどうぞ。

とまぁ、こんな感じで共同溝が設置されていくのですが、設置された共同溝も上から覗き込むことが出来ました。

まぁ覗きこむだけで入れないからいまいちだったのですが。

こちら現在の旧逆川道路。

ショベルカーがある道路中央部分が逆川があった所です。
工事前は木が植えられていたのですが…その頃の写真あるはずなんだけど、探しだせなかった。

この道路も『川をイメージしたデザイン』に変わるそうです。

川をイメージするんじゃなくて川跡自体を残してくれ、と言いたい所ですが、電線を地中化して道路を広げて回遊性を高めたいと言うのは地元町会の悲願だったそうで。
他所者からしたら楽しい川跡も、地元の人にしたら邪魔でしょうがなかったんでしょう。

で、問題になるのは現在旧逆川跡に残されている、この蒲田橋の跡。

多少移動されていますが、物自体は昭和5年に作られた実物だそうです。

この蒲田橋、六郷用水の会の方に尋ねると、どうなるかはまだ決まっていないそうでして。
このまま壊されてしまう可能性も高いとか。
『そうならないように皆さんで声を上げてください!』と言っておられましたが…
六郷用水の会のHPで署名活動などしてくれると良いのですが。
この道路の整備は来年度末には終わると言う事なので、橋跡をまだ見ていない方、見に行くなら今のうちです。

見学会、護岸自体はコンクリートでこんな物かって感じでしたが、発掘された感が楽しかったですね。
あと逆川の情報はこれまで松竹橋の写真くらいしかなかったから、他にも写真を(少しだけど)見られたのは良かった。
ちなみに配布された資料は郷土博物館で配布されている物でした。

他の展示写真は↓でどうぞ。
写真をクリックすると拡大画像が出て、もう一回クリックすると写真の下に矢印が出て次の写真に進めるようになります。
もう一回クリックすると拡大画像が消えます。
プラグイン同士が干渉しちゃって面倒になってますがご勘弁。

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コメント & トラックバック

すごいすごい!新聞記事並みのスピードで、かつ全然新聞記事より詳しい情報を、どうもありがとうございます!!! これはとってもタメになる!
それにしてもいいイベントでしたねー。さすが大田区です。

>lotusさん
見てくださってありがとうございます。
暗渠&お散歩形のブログを立ち上げてそちらに、と思っていたのですが、参加者の年齢層がかなり高く、webで公開されることは少ないだろうなと思い猫ブログを間借りしてスピード公開しました。
いや、すぐ書かないとやる気失せちゃうんで(笑)

現場には郷土博物館の学芸員さんや六郷用水の会の会員の方が沢山いらっしゃってlotusさんはじめ水路に詳しい方々いらっしゃったらもっと勉強になったのになぁと思ったのですが…
自分も知ったのが前日でちゃんとご連絡できなかったのが残念です。

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