角に座って、何やらジッと見つめています。

誰かを待っているみたいですねぇ。
『あんたを待っていたんじゃないからね』

あ、はい。
それはわかっています。
『あんたを待っていたんじゃないんだよ』

はいはい、よ~くわかっていますってば。
『それにしても遅いなぁ』

文字通り、首を長くして待つ猫さん。
『もしかしたら、このおっさんがここにいるせいで来ないのかも…』

ジト目で睨まれてしまいました。
確かに自分がここに居たら、ご飯の人が来ないかもしれませんね。
猫さんの待ち人が早く来ることを祈って、この場を離れるとしましょう。
少し歩くと、階段と井戸。

東京って大都会のイメージですが、まだまだこんな場所がいっぱい残っているので、街歩きをしていて飽きませんなぁ。
その井戸の近く。
今度は別の猫さんが、人待ち顔で佇んでいました。

『まだかなぁ』

首輪をした猫さん。
おうちの人が帰ってくるのを待っているのでしょうか?
『あんたを待っていたんじゃないのは確かだね』

はいはいはい。それはよ~くわかっておりますですよ。
『うわっ!待っても居ない人が近づいてきちゃった!』

車の下に逃げこむ猫さん。
『お家の人が帰ってくるのを待っていただけなのに…こんな変なおっさんに見つめられちゃったよ』

困惑顔の猫さん。
これ以上猫さんを困らせても申し訳ないです。
離れるとしましょうか。
数歩歩いて振り返ると…
猫さんが車の下から出て、また待ち続けるのでございました。

おうちの人、早く帰ってくるといいですね!
そして、いっぱい甘えてくださいね!
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