とある街を散歩中。
塀の上に三毛さんを見かけました。

『暇そうなおっさんが来たわね』

『どうしようっかなぁ』

『よし!決めた!』

伸びをする三毛さん。
『そこの暇そうなおっさん!さぁ私を撫でなさい!』

あ…はい、撫でればいいんですね?

『う~ん…塀の上だといまいちね』

『ちょっとそこで待ってなさいよ』

伸びをした三毛さん。
塀の上を向こうに歩いていきます。

そこで待っていなさいと言われましたが…
やっぱり気になって、付いて行っちゃう自分。
『そこで待っていなさいって言ったのに!』

あ…すみません。
ついつい後を付けてしまいました。
『まぁいいわ』

三毛さん、木に移動して…
柵の間から出てきました。

『さぁ、思う存分撫でなさい!』

撫でなさいじゃなくて、撫でてください。じゃないんですか?
どこかの俺様になっちゃってますよ!三毛さん。
『俺様じゃなくて、女王様なの!』

あぁ…女王様でしたか。
それなら拒否できませんねぇ。
『そう!拒否する権利などあなたにはないのです!』

『カリカリがなければ猫缶を食べればいいのよ!』

本当に女王様になりきっていますなぁ。
『変なネタ振らなくてもいいから、さっさと撫でなさい!』

女王様を怒らせてしまったようなので…
大人しく撫でさせていただく自分。

しばし女王様の三毛さんを撫でさせていただきました。
女王様を撫でていると、視線を感じます。
振り返って見ると…
茶白さんが階段下からこちらを見ていました。

『あぁ女王様。私と言う者がありながら、なぜそんなおっさんに…』

女王様を撫でる自分を、憂い顔で見つめる茶白さんなのでございました。
そして女王様。
後をついてくる程、なついてしまったのですが…
ドアが開く音がしたら『ご飯だ!』と、姿を消してしまったのでございます。
ゴッドハンドを誇る、ろっちさんの手も、ご飯の魅力の前には敵わないのでございました。
あれ?なんかこの引きは見た事あるような…
昨日と同じような…
多分気のせい。うん。
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