とある路地。
(最近この始まりばかりだな)
茶白の猫さんがいらっしゃいました。
『んじゃ文太兄貴、行ってきまーす♪』

飛び降りる茶白さん。
どうやらこの二匹、(盃を交わした)ご兄弟の様子。

『早く来ないかなぁ』

『あのチャーが女とデートとはなぁ』

『どんな女が来るんだろう?』

『ちょっと隠れて見ていてやろう』

階段で弟分のチャーを見守る文太兄貴。
『お待たせ』

サビさんがやって来ました。
『待った?』『いや、今来たとこさ』

チュッ。

『今日もいい匂いだね♪』

『さ~て』

『いいデート日和だ♪』

『今日はあなたと仲間の事、いっぱい聞かせてね』

歩き出すサビさんと茶白のチャーさん。
『チャー、ちょっと待て!あいつは錆三毛組の”カミソリのサビ”と言われる女だ。
錆三毛組はウチのシマを狙っていると聞く。
おめぇ…変な事言ってないだろうな?』

文太兄貴が駆け寄って耳打ちしています。
『兄貴、彼女はそんな女じゃないですよ。
もしそうだとしても…サビたカミソリじゃ俺を切れませんよ。ヘヘッ』

聞く耳持たず。
弟分のチャーは歩き出します。
『ねぇねぇ、あなた達の仲間で強い人って誰?』
『まず文太兄貴、この猫はホントに強い!それに…』

『おっと、カミソリのサビ!そこまでにしてもらおうか』

『ちっ、邪魔が入ったわね』

『チャー!この野郎!あれほど言ったのに仲間の事ベラベラ喋りやがって!
錆三毛組が来たら、うちの茶白組だけじゃなくてカタギの皆さんにも迷惑かけるんだそ!』

『あ…兄貴ぃ…オレが悪かったよぉ、勘弁してくれよぉ』

『あの文太とか言う奴、私の正体を見破るとはなかなかやるわね』

『でも…この茶白組のシマはいずれ錆三毛組が頂くわ!』

若頭・文太の機転によりこの場を切り抜けた茶白組。
しかし錆三毛組はじわりじわりと茶白組に入り込んでくる。
茶白組は錆三毛組の進行を阻む事が出来るのか!?
後に日本中を震撼させた、茶白組と錆三毛組の仁義無き戦いは、まだ始まったばかりであった。
続…きません。
こんなストーリー書いちゃったけど、出演猫の皆さんは仲良し。

揃って奥の方へひなたぼっこしに行くのでございました。
『ジュクの平和は俺が守る!(ギュッ)』

あ、まだ役に入り込んでいる方がいらっしゃったよ…
カットカット!
もう撮影終わったよ~
またまた一応念の為に書いておきます。
この物語はフィクションであり、登場する団体・猫などの名称はすべて架空のものです。
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