とあるお寺。
雪吊りの奥に猫さんの姿が見えました。

ゴソゴソゴソ…

茂みを歩く茶猫さん。
石碑の下に座って一休み。

『日差しが暖かくて気持ちいいねぇ』

気持ち良さそうに、ひなたぼっこを始めました。
茶猫さんが動かないので、本堂の方に目をやると…

別の茶トラさんがお水を飲んでいます。

ちゃんとお水が用意されているのですから、そんな所の水を飲まなくてもいいのに…
『ここから飲むのがまたいいんだよ』

そんなものなのですかねぇ。
水を飲み終えた茶トラさんに指を出してご挨拶してみましょう。
『え?なに?』

『お酒臭い指出さないでよ!』

酒られて…
いや、避けられてしまいました。
『なんか変な事やってるなぁ』

この様子を雪吊りの向こうから見つめる茶猫さん。
『ねぇ、何やってたの?』
『お酒臭い指の匂い嗅がされたんだよ』

茶トラさんはキジさんとお話です。
おや?黒さんもいらっしゃいますね。

黒さん、ちょっと指の匂いを…
『お酒臭い指はお断りだよ!』

あっさり断られてしまいました。
箱の中では黒白さんとキジさんがくっついてお休み中。

キジさんはいつも撫でさせてくださるので、ご挨拶をと思ったのですが…
『眠いから相手してあげない』

ありゃ、そうですか。
茶トラさんは狸さんと並んで参拝客を迎えるお仕事開始のようです。

くつろいだりお仕事をしている猫さんの邪魔はしないように、猫寺を後にするとしましょうか。
歩き出すと…
『おや?参拝者かい?』

キジ白さんとお会いしました♪
はい、参拝…というよりも猫さん目当てなんですけどね。
キジ白さんもモデルになってくださいませんか?
『モデル?一枚だけなら…』

ありがとうございます。
続いて…
『おっと、お酒臭い指の匂いを嗅がないよ』

キジ白さんに指を出そうとしたら…
踵を返して去って行ってしまったのでございました。
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