2015年12月11日 | 街を歩けば そこに猫のブログ記事

とある路地。
猫さんの姿を見かけました。

ご飯待ちでしょうか?

ん?近くにも気配を感じます。
右を見てみると…
『しまった!見つかった』

『姐さんに報告しに行こう』

トコトコ歩いて行く尻尾の短いキジ白さん。

向こうからは尻尾が長いキジ白さんが歩いて来ます。

『姐さん、ご飯の人じゃない人が来ましたよ』

『なんだい、あの人はハズレだって言うのかい?』
『どう見たってハズレって顔でしょ!』

こらこら、ひそひそ話が聞こえていますよ!

『まぁねぇ、あの顔はどう見てもハズレだけど…』

『猫の事は好きそうな顔してるよねぇ』

『どれ、ちょっと確認しに行ってみようか』

自分に寄ってきてくれた、尻尾の長いキジ白さん。

『ほら、ちょっと撫でてみなさいよ』

あ、はい。撫でさせて頂きますね。

撫で撫で撫で…

尻尾にピントが合っちゃった。

『なかなか良い撫で方するじゃない』

『このおっさん、食べ物持っていないけど撫でるのは上手いよ。撫でてもらいな』

『いやぁ、知らないおっさんになでられるのはちょっと…』

『黒はどうだい?撫でさせてやりなよ』

『え?撫でられるよりご飯がいいなぁ』

『そっちの黒は?』

『ご飯だと思って出てきたのに…おっさんには用はないです』

あらら、やはり皆さんご飯待ち。
食べ物を持っていないハズレのおっさんには用は無いようです。

『ごめんね。みんなご飯に集中したいんでね。また来た時に撫でさせてあげるから』

これからご飯の猫さん達。おじゃましては悪いですからね。
この路地から立ち去る自分。
そんな自分を、尻尾の長いキジ白さんが見送ってくださったのでございました。

 

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