僕が話をつけてやる! 《漁港町を歩けば そこら中に猫・その4》 | 街を歩けば そこに猫

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坂道を歩いていると…
向こうに猫さんが歩いているのが目に入りました。

トコトコ坂を降りていく猫さん。

曲がった路地でようやく追いつきました♪
『なんだよぉ。なんで付いてくるんだよぉ』

いや、これはもう…猫好きの習性と言いますか…

『どうしたの?』
『このおっさんがずーっと付いてくるんだよぉ』

あら、反対側には茶トラさんが居らっしゃいますね。

『このおっさんがねぇ。後を付いて来なくすればいいんだね?』

『よし!僕が話をつけてやる!』

立ち上がった茶トラさん。
こちらにやってきます。
え?え?
自分、そんな悪い事しちゃった?

『茶トラ!よろしくだよぉ』

薄茶白さんは、さっさと退散していきます。

後を追いかけましょうか?どうしよう?

『薄茶白を追いかけさせないよ!追いかけるくらいなら…』

茶トラさん、ズンズンこちらにやってきます。
どんな文句をつけられるのでしょうか?

『薄茶白を追いかけるくらいなら、僕を撫でなさい!

あらら、擦り寄ってきちゃいましたよ。
話をつけるって、撫でろって話しかい!

喜んで撫でさせて貰いますね♪

『もっと撫でてよ~』

そして…
ごろ~ん♪

モフモフもさせて頂きました♪

『胸もいいけど、喉の方が気持ちいいなぁ』

こっちですね?
撫で撫で撫で。

この様子をちょっと離れた場所から見ていたのが、別の薄茶さん。
『あいつは知らない人でもすぐ撫でられるからなぁ』

薄茶さんも撫でて欲しいですか?

『いや、このまま寝てご飯を待つから撫でなくていいよ』

そうですか。
残念。

茶トラさんをいっぱい撫でさせて頂きました♪
そろそろ移動しましょうか。

『まだ行っちゃダメ』

自分も前に立ちふさがる…
いや、立ってはいないか。
自分の行く手を阻む茶トラさん。

んじゃもう少し撫でましょうかね。

またまたいっぱい撫でさせて頂きました。
今度こそ移動しますね。

『もうすぐご飯の時間だからさ。それまでの暇つぶしにもっと撫でてよ!』

尻尾を立てて付いてくる茶トラさん。
仕方がないからまた撫でようとすると…
ご飯の人がいらっしゃって、そちらに飛んで行ってしまったのでございます。

本当にご飯までの暇つぶしだったようで。
なんか寂しい自分でございました。

 

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