ブックレビュー・吉田類のマタタビ酒場(講談社) | 街を歩けば そこに猫

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当ブログのカテゴリーに”猫酒場放浪記”と言うのがありまして。
猫さんを肴に呑める店での猫さんをご紹介しているカテゴリーでございます。
カテゴリー名の元ネタはもちろん、吉田類の酒場放浪記。

先日、猫に関することを検索していた時に”吉田類のマタタビ酒場”と言う本が引っかかりました。

うわっ!ご本家がこんな本出していたんだ!
6月に発売されていたのに知らなかった。
と、即購入。

届いた本がこちら。
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帯の「良い酒場は猫に聞け!」ってコピーがいいですねぇ。

こちらは裏表紙。
1310sakab02
ちなみに猫のイラストは吉田類氏が書いたものだそうです。

冒頭には某大衆酒場での吉田類氏のインタビュー。
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中は、まず著者の佐藤ビート氏が各店を訪問した様子が書かれ…
1310sakab04

後半は各店の写真入り紹介となっています。
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紹介されているお店は30軒。
自分が行った事がある店が数軒。
行った事はあるけど、その時は猫に会えず紹介していないお店が数軒。
未訪問で行かなきゃいけないリストにあげている店が数軒。
で、自分が知っていたお店は約半数。
あとの半数は「ここにも猫が居たのか」ってお店でして。
情報としては大変有り難い本でございました。

ただ…吉田類氏は”監修”と言う事で、吉田類氏らしさってのがあまり出ていません。
記事が単なる佐藤ビート氏の酒場訪問記にしかなっていないのですね。
酒場の紹介はもうちょっと呑兵衛の立場から紹介して欲しかったなぁ、ってのが正直な感想。

冒頭のインタビューで、吉田類氏はこう言っています。
「酒場と猫の組み合わせは庶民的なひとつの文化の顔なんですよ」
「猫は人との間に距離感を保つでしょう。(中略)こういうことは、酒場にも言えません?」
「”さらっと”がスマートなわけですよ。(中略)やっぱり”さらっと”を保ってこそ、居心地がいいわけです。ね、猫と同じでしょう」
猫好きの吉田類氏ならではの言葉です。
そんな酒場との距離感、さらっと呑む。そう言う感じを本文にも期待したのですが…
酒場への思いがさほど込められておらず残念でした。

でも、吉田類と言う看板を外して読めば楽しめます。
冒頭に吉田類のインタビューがあり、吉田類が勧める酒場も数軒出てくる本。
そう切り替えて読んでみると良いのではないかと。

さて、この本のお陰でまた行きたい所が増えてしまいました。
行きたい所が多すぎて困ってしまう!
でも…行ってしまうんですよねぇ。
猫を肴に呑むのを楽しみにして…

 

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