マッチ売りの仔猫 | 街を歩けば そこに猫

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歩道に猫さんが座っていました。
『マッチ、マッチは要りませんか?』

『あぁ…ダメだ。今日も一個も売れなかった』

トボトボと植え込みに向かう猫さん。

その先には、親方一家が居たのです。

『どうだい?マッチは売れたかい?』

『ダメです、親方。1個も売れませんでした』

『ふ~ん、1個も売れなかったのかい』

『全部売れるまで帰ってくるなって言ったろ!』

『今日はご飯抜きだよ!』

『は…はい…』

『今日もご飯貰えないのかなぁ。寒いなぁ。ひもじいなぁ』

『そうだ、このマッチを擦って温まろう』

猫さんがマッチを擦ると…
そこにはカリカリが浮かび上がりました。

『あのカリカリをお腹いっぱい食べられたら…』

意地悪な継母と義姉にマッチを売らされる少女(お話が違うような気がするけど)
彼女に暖かな場所とカリカリがいっぱい食べられる時間は来るのか?
続・・・きません。

実際は意地悪な継母じゃないし(指出したらシャーって言われたけど)、ご飯もお水も用意されている場所なのです。
主人公役と三毛の前にいる猫さんは、猫、膝にまっしぐら!の場所から遊びに来ていた猫さんでして。
この後『遊んで』『膝に乗せて』とまとわりつかれて、別の意味で大変だったのでございました。

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