相手にしてくれなかった猫さん

とある街を散歩していたら…
白猫さんが向こうから歩いてきました。

『前から人間、後ろから車。危ない危ない』

路地を横切って避難する白さん。

『と思ったら、どっちも手前で止まっちゃったよ』

『それならパトロールを再開するか』

ああっ！白さん。ちょっと待って下さいよ。

『なんで待たなきゃいけないの？』

ちょっとモデルなんぞやってみる気はないですかねぇ？

『ない！』

あっさり言い切った白さん。

耳だけこっちを意識しながら、さっさと歩き去ったのでございました。

白さんと別れた近く。
今度はキジさんの姿を見かけました。

キジさ～ん！キジさ～ん！

『なんだい？モデルならやってやんないよ』

『ベーッだ』

白さんだけでなく、このキジさんにも相手にしてもらえなかった自分でございました。

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