何度か来ている、とある漁協前の駐車場。
『見かけない人が来たよ』
どう見ても血縁関係がありそうな二匹。
『おやつでもくれるかもしれないぞ』
そして、横の塀の上には白黒さんがいらっしゃいます。
『うわっ!シケたツラが近づいてきた!』
手前のキジ白さん、車の下に逃げ込みます。
『そんなに慌てなくても、ツラがシケているだけで無害そうなのに』
そうですよね。無害なんですから。
では近寄らせていただきますね。
『って、そんなにシケたツラ近づけるんじゃないよ!』
こちらのキジ白さんにも距離を取られてしまいました。
そんなにシケたシケた言わないでくださいよ。
『どれどれ?どんなツラか見せてくれよ』
白黒さんが塀の上から降りてきました。
『もっと近くでそのツラ拝んでやろうっと』
近づいてくる白黒さんですが…
『あんまり近づくとシケたツラが伝染りそうだしや~めた』
立ち止まってしまいました。
『しかしまぁ…見れば見るほどシケたツラだねぇ』
もう!そんなにシケたツラって言わないでくださいよ!
『親分、そいつシケたツラって言われて喜んでいるから、もう相手しないほうがいいよ』
黒さん!喜んでいるって…
まぁ、そのとおりなんですがね。
『そうだな、こんな顔見続けると縁起が悪いしな』
顔を逸らした白黒さん。
んじゃ、縁起がいい顔ってどんな顔なんですかねぇ?
『さ、縁起が悪いシケたツラは帰った帰った!お帰りはあちらだよ!』
白黒さんにアゴで追い払われてしまった、シケたツラなのでございました。
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