カケちゃん、キンちゃんにもご挨拶 ~年末の丸吉猫さんズ・中編~ | 街を歩けば そこに猫

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昨年末。
暮れのご挨拶に、立石の丸吉玩具店さんにお邪魔しています。

椅子に座ると、早速膝に乗ってきた純平くん。
『さ、いっぱい撫でて俺様を心地よくしなさい!』

期待も体も重いですねぇ。

しょうがないから純平くんを撫でていると…
足元を駆け抜ける影が。

カケちゃんじゃないですか!

店頭に座って、看板猫のお仕事を始めたカケちゃん。

外は寒いのに…仕事熱心ですねぇ。

『カケの事はどうでもいいから、俺様をもっと撫でなさい!』

外で客引きするカケちゃんに対して、自分の膝でぬくぬくする純平くん。
仕事サボってますねぇ。

『俺様の仕事は撫で係に撫でられる事なの!あぁ…気持ちいい』

ま、こう言うお顔をされると何とも言えなくなりますがね。

『お母さん、ろっちさんの今日のお土産は?』

お店に戻ってきたカケちゃん。
店主の晴美さんに問いかけています。

『どこにあるのかな?』

レジ台を物色するカケちゃん。

『お茶しか無いじゃない。今日は手ぶらで来たの?』

す…すみません。
今日はお土産無しなんです。

『カケちゃんに手土産も無いとは…無礼な人だねぇ』

ごめんなさい。
次は必ず手土産を…

『撫で係は俺様を撫でに来ているだけだから、カケには土産なんていらないよ!』

膝の上の重石が、カケちゃんに反論してくださいましたよ。
重いお言葉、ありがとうございます!

『おはようございます!今日もよろしくお願いします!』

そこにニャァニャァ鳴きながらやってきたのは、アルバイトのキンちゃん。

『あ、ろっちさん。今年はお世話になりました!』

丁寧にご挨拶してくださったキンちゃん。

『よいしょ!』

ピョンとレジ台に飛び乗ります。

『純平は、またろっちさんの膝に乗って甘えているんだね』

『キンちゃん、俺様撫で係の膝に乗って撫でられると、とても気持ちが良いんだよ』

なんて言っているのでしょうか?
顔を寄せあって、何やらお話している二匹なのでございました。

丸吉猫さんズ、続きます。

 

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