とある飲食店街の路地裏。
猫さんの姿が見えました。

ブルーシートの上で白黒さんが香箱を組んでいます。

その向こう側に黒さんもいらっしゃいました。

『見かけない人だなぁ』

思いっきりイカ耳の黒さん。
『どうしようかなぁ』

座って考え込みます。
『変な顔だけど悪い人ではなさそうだし…』

悪い人ではないですよ。
変な顔は余計ですけど。
『ちょっと近くで…』

こちらにやってきた黒さん。
指を出してご挨拶しようとしたら…
『やっぱり変な顔だ~っ!』

横をサッとすり抜けていっちゃいました。
『どうだった?』『とても変な顔だったよ!』

そんなこと語り合わんんでよろしい!
『新しいご飯の人かと思ったんだけど…』
『単に変な顔のおっさんだったね』

黒さん、そんなに変な顔を連発しないでください。
『だって、見れば見るほど変な顔なんだもん』

『あっ!近寄らないで!』

黒さん、軒の上に上がって行ってしまいした。
『ここまで来れば変な顔見なくて済むかな』

黒さんに変な顔を連発されて落ち込む自分。
この路地から移動しようとしたら…
おや?黒さんが降りてきましたよ。

『もう一回見てみようっと』

何度見ても変な顔は変な顔ですよ~っだ!
『味のある変な顔だね』

自分の顔を何度も見直した黒さん。
『騒いだらお腹へっちゃった』

椅子の下に用意されていたカリカリを食べ始めたのでございました。
変な顔を見て食欲が湧いたのなら良しとしましょう。
って…いいのか?
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