入会の勧誘 | 街を歩けば そこに猫

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とあるボクシングジム。
窓際に三毛さんがらっしゃいました。

『入会希望者かい?受付は別の窓だよ』

いや、別に入会するわけではないのですが…
でも窓口とやらに行ってみましょうか。

窓がちょっと開いた場所。
白さんがいらっしゃいました。
『入会希望者ですか?』

入会するわけではないのですが、猫さんがいらっしゃるので覗いてしまっていたのです。

猫さんが居ると、思わず指を出してしまう自分。

白さん、クンクンと匂いを嗅いで…

指にスリスリ~♪

あらら、耳が出ちゃいましたよ。

『ねぇ、入会しないの?』

いやぁ、ボクシングジムはねぇ…

『ジムに来れば体も引き締まるし…』

体は仕事と街歩きで結構絞れてるつもりですけどね。

『それに、こんなふうに…』

手を出してきた白さん。

『肉球タッチも出来るよ!』

う…それは魅力的!

『どう?入会する気になった?今書類と朱肉持ってくるから』

『その指でポンと拇印してね』

え?入会するなんて言ってないですよ!
あわてて指を引っ込める自分。

『そんな事言わないで指を出して!』

『さぁ!』

リアル招き猫状態の白さん。
猫さんは気になりますが、ジムに通うためにここまで来るのはちょっと無理なのですよ。

『そうなの?残念。でも気になったらまた来てね』

勧誘上手な白さん。
思わず入会を考えてしまいましたが…
窓から猫さんを眺めるだけにしておきましょう。
うん。
それにこの街はお酒を飲みに来る街だしね♪

 

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